2026年9月, Multi-Asset
市場見通し
市場テーマ
市場のけん引役の広がり
直近の決算発表シーズンでは、利益成長の裾野の拡大が確認されました。S&P500指数構成企業の約78%が利益予想を上回り、業績予想の上方修正も幅広い業種に拡大しました。これにより2026年の業績予想が引き上げられたほか、2027年の予想も上昇を続けており、高い利益水準からさらなる増益の勢いが強まっています。また、足元の市場動向からも明るい兆しがうかがえます。AI関連銘柄の一部でバリュエーション調整が進むなかでも、他分野の上昇に支えられ、市場全体は底堅さを維持しました。AIは引き続き重要な利益成長のけん引役であり、大手クラウド事業者の決算も投資拡大の余地を示していますが、市場を支える分野は広がっています。活発なM&Aや健全な資本市場も支援材料となる中、こうした利益成長の多様化は株式への前向きな見方を支える一方、バリュエーションと市場の期待がともに高いことから、銘柄選別と規律あるポジション運営が重要です。
新興国市場の次なる展開
ファンダメンタルズの改善と魅力的なバリュエーションを背景に、足元で新興国株式に関心が集まっています。直近の相場下落で過熱感が後退したものの、企業業績は引き続き市場を下支えしています。予想PERは約10倍と先進国株式に比べて割安であり、投資機会としての魅力が高まっています。重要な点は、投資機会がテクノロジー分野以外にも広がっていることです。インフラ、製造業、エネルギー安全保障、デジタル基盤への設備投資が新たな成長源となっています。台湾や韓国では、AIインフラ関連投資も引き続き追い風です。また、米ドル安は金融環境の緩和や資金流入を通じて新興国市場を支える可能性があり、米国の財政赤字の高止まりも中期的な米ドル安見通しを補強しています。新興国株式において、こうした市場環境はリターンを支える多様な基盤を形成する一方、テクノロジー分野への集中、景気循環リスク、エネルギー価格の高止まりには注意が必要とみています。
資産別ポジショニング
アセットクラス別ポジショニング
アセットクラス別ポジショニング
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