2026年1月, From the Field
市場見通し
資産別ポジショニング
市場テーマ
4連覇なるか?
米国株式の強気相場は4年目に突入し、市場は2026年の先行きを模索しています。株式市場が複数年にわたって上昇を続けること自体は珍しくありませんが、4年連続で2桁の上昇となるのは稀なケースといえます(図表1)。今年の2桁上昇否定派は、高いバリュエーション、市場の牽引役の集中、議長交代が予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)の政策を巡る不確実性、軟調な労働市場、米国の中間選挙にかかるリスクなどを指摘しています。しかし、歴史が示してきたように、強気相場は時間の経過とともに自然消滅するものではありません。また、バリュエーションは高いものの、極端に割高とまではいえない水準です。強気派は、依然として高い業績期待、AIの恩恵を受ける企業・業界の広がり、財政支援、設備投資の増加、規制緩和、M&A活動の活発化、貿易摩擦の緩和などを根拠に挙げています。リスクはバランスが取れており、モメンタムも健在であることから、株式市場は今年も上昇が見込まれる一方、それが4年連続で2桁に達するかどうかが注目されています。
過去(2025年)と現在(2026年)の債券市場
米国の債券市場は、昨年7%超の上昇という驚くほど堅調なパフォーマンスを達成しました。多くの投資家は、関税や世界的な財政支出方針を背景にインフレ率が上昇し、債券に圧力がかかると予想していましたが、最終的には利回りは低下して年末を迎えました。労働市場の軟調な指標やインフレ率の低下を受けて、FRBが年後半に利下げに踏み切ったことも寄与しました。こうした動きや旺盛な需要もあり、投資家は最終的にキャッシュを短期・中期債に振り向けました(図表2)。しかし、依然として目標水準を上回るインフレ率による金利上昇圧力、財政支出を背景とした堅調な経済成長、政府やAI関連投資の資金を調達する企業による大量の債券発行が予想される中、債券市場には再び下振れリスクがあると考えられます。また、FRB議長の交代による金融政策を巡る不確実性の高まりも、ボラティリティを一段と高め、債券市場の見通しには不透明感が強まっています。
米国の大型グロース株からの物色の広がりが鮮明に
株式市場をけん引した米国の大型グロース株が、足元は冴えないパフォーマンスとなっています。AIに対する市場の見方が「その急速な発展の恩恵への期待」から「莫大な投資負担とその持続可能性への懸念」へと悪化する中、バリュエーションも警戒され、ここ数ヵ月は上値の重い推移が続いています。また、昨年末頃からは米国のバリュー株や小型株、米国外(欧州や日本、新興国)の株式に劣後する展開となっています(図表3)。米国の超大型テクノロジー銘柄(マグニフィセント7)がグローバル株式市場で大きなウェイトを占め、AIが世界経済の成長エンジンの主力である状況に変わりはありませんが、短期金利の低下や各国の財政支出増、投資家のバリュエーション重視の姿勢の高まりなどを反映して、米国の大型グロース株からその他の分野への資金流出は当面続く可能性があると考えています。
アセットクラス・ポジショニング
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