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2020年4 月 / インサイト

不透明感が強い中、回復に備えたポジショニング

サマリー

  • 現在、流動性懸念、新型コロナウイルスの感染拡大、感染拡大の世界経済への影響を巡り不透明感が強い。
  • 当社のマルチ・アセット・ポートフォリオでは、株式の組み入れを徐々に増やし、クレジット・セクターに対するエクスポージャーも高めている。


今回の危機は、パンデミック (感染症の世界的な流行) と原油暴落という2つのブラックスワン・イベント (確率論や従来からの知識や経験からでは予測できず起こると壊滅的被害をもたらす事象) に一度に見舞われる前代未聞の危機です。現在、不透明感が強いのは、流動性への懸念、新型コロナウイルスの感染拡大の速さ、パンデミックの世界経済への影響が原因です。

パニック売りがほぼすべての資産で加速したため、米連邦準備理事会(FRB)は市場安定と流動性回復のため即座に行動を起こしました。しかし、投資適格級に満たない一部の流動性の低い資産クラスは引き続き売り圧力を受けています。一方、パンデミックの規模とその世界経済への影響が次第に明らかになる中、失業率が劇的に上昇し、世界的な景気後退の影が迫っています。

当社のマルチ・アセット・ポートフォリオでは、株式の組み入れを徐々に増やしています。バリュエーションが魅力的になり、資本市場も落ち着く兆しが見られ始めたので、米国株のアンダーウェイト幅を少しずつ縮小しています。米国株についてはバリュー株はボラティリティが下がれば大きく反発する可能性があるため、グロース株のオーバーウェイト幅を減らそうと考えています。米小型株は最近アンダーパフォームしていますが、相場の回復局面で最も力強いパフォーマンスが期待できるセクターの一つであるため、引き続きオーバーウェイトにしています。

債券では、ハイイールド債やバンクローンを通じクレジット・セクターへの配分を増やしています。これらの商品はボラティリティの低下に伴い、危機後に株式並みのリターンを期待できます。

状況の悪化に歯止めが掛かるまで、市場は不安定な展開が続きそうです。今日の経済は従来のリセッション特有の構造的問題には悩まされておらず、前代未聞の景気刺激策に下支えられてます。外出制限などの社会的距離政策が最終的に解除されれば、景気は急速に立ち直る可能性があります。ただし、感染の第2波が発生すれば、回復は一筋縄ではいかないかもしれません。

 

不透明感が強い中、 回復に備えたポジショニング

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